特集 おさえるトピックスはこれ! 糖尿病診療アップデート2025
糖尿病の最新治療
GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の動向
岩田 葉子
1
,
弘世 貴久
1
1東邦大学医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌学分野
キーワード:
GLP-1受容体作動薬
,
GIP/GLP-1受容体作動薬
,
インクレチン
Keyword:
GLP-1受容体作動薬
,
GIP/GLP-1受容体作動薬
,
インクレチン
pp.945-949
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001458
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Headline
・GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬は,血糖降下作用だけでなく,食欲抑制や減量効果をはじめ血圧低下や脂質改善など多面的な効果がある.
・心・腎イベント抑制が期待できるため,心血管疾患や慢性腎臓病(特に顕性腎症)合併例では使用を考慮する.
・単独使用では低血糖リスクは低いがSU薬やグリニド薬,インスリンと併用時は低血糖リスクがあり,減量などの予防や対処が必要である.
・悪心・下痢・便秘などの消化器症状が投与初期に認められるので低用量から漸増する.特にサルコペニア・フレイルのリスクの高い高齢者への使用・継続は慎重に判断する.
・注射薬だけでなく経口薬も登場し,ライフスタイルにあわせた選択が可能である.

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