連載 病院管理フォーラム
看護管理=病院のDON・34
看護情報提供と看護連携
小山 秀夫
1
1国立保健医療科学院経営科学部
pp.864-865
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100702
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有機的連携の意味
病院看護はチームケアが前提となり,各看護職の有機的連携が重要である.この他,どのような病院でも,医師との連携,理学療法士や作業療法士との連携,栄養士や薬剤師との連携というように,院内の他職種との連携について焦点が当てられ,改善方策が検討されることが多い.しかし,専門職種が多く,比較的多くの職員が交替制勤務で24時間,365日の業務を遂行する場合,実は,看護職の連携が十分でないということが起きる.
医療や看護あるいは社会福祉などの分野では,各サービスの有機的連携が必要だといわれてきた.実際にこの用語は,行政の各種の通知文によく利用されている.有機的とは「多くの部分が集まって,たがいにつながりを持ち,それが全体を形づくり,よく統一がとれているさま」のことで,連携とは「共同して物事を行う」ことである.したがって,保健・医療・福祉の有機的連携といえば,この三者が集まり,つながりを持ち,全体に統一がとれた共同事業を行うということである.
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