特集 今こそ知りたい! JAK阻害薬 適応の拡大を追いかける & 免疫系に強くなる
JAK阻害薬の効きどころ,使いどころ② 炎症性腸疾患
清原 裕貴
1
,
金井 隆典
1
1慶應義塾大学医学部 内科学教室消化器内科
pp.233-237
発行日 2025年2月5日
Published Date 2025/2/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025020016
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Key Points
炎症性腸疾患に対するJAK阻害薬は,ステロイド不応例・依存例をはじめとした難治例に対するAdvanced therapyとして位置づけられる.
トファシチニブはpan JAK inhibitor,フィルゴチニブとウパダシチニブはJAK1 inhibitorであり,潰瘍性大腸炎では3剤すべてが,クローン病ではウパダシチニブが保険適応となっている(2024年12月現在).
トファシチニブとウパダシチニブでは,寛解導入療法と寛解維持療法で用量が異なる.さらに,ウパダシチニブによる寛解導入療法の期間は,潰瘍性大腸炎とクローン病で異なっている.
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