特集 転ばぬ先の漢方薬 脱・介護! フレイル・ロコモ・サルコペニア対策の新たな一手
「多剤併用・長期服用」リスク対策編② 甘草含有製剤の処方マネジメント
吉野 鉄大
1
1慶應義塾大学医学部 漢方医学センター
pp.2053-2057
発行日 2023年11月5日
Published Date 2023/11/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023120022
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Key Points
偽アルドステロン症の初期徴候として代表的なものは下腿浮腫,血圧上昇である.脱力や筋肉把握痛の症状が出た場合,すでに重症低カリウム血症の可能性がある.
グリチルリチン酸の代謝産物が,遠位尿細管から皮質集合管局所でのコルチゾール代謝障害を起こし,過剰なアルドステロン受容体の刺激につながる.
偽アルドステロン症の発症リスクは,甘草高用量,高齢,低アルブミン血症,便秘,直接ビリルビン高値などがある.
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