特集 ジェネラリスト・漢方—とっておきの漢方活用術
漢方の副作用を知る
偽アルドステロン症—甘草に注意
吉野 鉄大
1
1慶應義塾大学医学部漢方医学センター
キーワード:
グリチルリチン
,
グルクロン酸抱合
,
硫酸抱合
,
11β-HSD2
,
皮質集合管
,
偽アルドステロン症
,
甘草
Keyword:
グリチルリチン
,
グルクロン酸抱合
,
硫酸抱合
,
11β-HSD2
,
皮質集合管
,
偽アルドステロン症
,
甘草
pp.1252-1257
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227731
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Point
◎グリチルリチンそのものやその代謝産物がアルドステロン受容体に直接結合するわけではない.
◎遠位尿細管から皮質集合管局所でのコルチゾール代謝障害がアルドステロン作用を引き起こす.
◎偽アルドステロン症発症リスクは甘草高用量(2.5 g以上/日),高齢,低アルブミン血症,便秘,直接ビリルビン高値である.
◎漢方薬だからといって気軽に併用しない!
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