特集 循環を止めるな! 血液凝固とくすり
血液凝固反応・凝固系のキホン① 流れでおさらい! 線維素溶解系(線溶系)
窓岩 清治
1
1東京都済生会中央病院 臨床検査医学科
pp.1393-1397
発行日 2023年7月5日
Published Date 2023/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023080008
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Key Points
線維素溶解系(線溶系)は線維素(フィブリン)を絶妙なタイミングで必要な量だけ分解することにより,止血を維持しながら虚血を防ぐ.
線溶系は,線溶反応とその反応を調節する因子からなる.
線溶反応は,プラスミノゲンをプラスミンへと活性化する反応と,生じたプラスミンがフィブリンを分解する反応の2つに分けられる.
線溶反応は,プラスミノゲンの活性化反応の阻害,プラスミン活性の中和,フィブリンを修飾し分解を回避するという3つの段階で調節されている.
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