特集 循環を止めるな! 血液凝固とくすり
血液凝固反応・凝固系のキホン② 知っておきたい止血系検査の意義と解釈
山本 晃士
1
1埼玉医科大学総合医療センター 輸血部
pp.1398-1401
発行日 2023年7月5日
Published Date 2023/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023080009
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Key Points
一般的には血小板数が5万/μL以上あれば出血傾向(止血不良)は現れないとされているが,血小板減少の原因が出血傾向を左右する.
プロトロンビン時間(PT)はワルファリンの効き具合やビタミンK欠乏の有無を,活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は出血性疾患やループスアンチコアグラントの有無などを評価できる.
高度な低フィブリノゲン血症も出血傾向を招くことがあるが,それはフィブリノゲンの消費や喪失による場合であり,フィブリノゲン産生障害では出血傾向は現れない.
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