薬語図鑑-基礎薬学用語を現場で使える知識に訳してみました 第2部 臨床現場で見聞きする用語編
がん
57 レジメン
-抗がん薬はなぜくり返し投与するのか?
篠原 佳祐
1
1佐久総合病院佐久医療センター薬剤部 副主任
pp.728-729
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023040115
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レジメン1)
「レジメン(regimen)」は,米国国立がん研究所(NCI)のホームページ中に,「(抗がん薬の)投与量,投与スケジュール,治療期間を明記した治療計画」と定義され,抗がん薬以外にも,輸液(希釈・溶解液),支持療法薬(制吐薬など)が合わせて記載された,時系列的な治療計画です.今や,抗がん薬はレジメン管理することが当たり前となっていますが,米国有数のがん医療機関である,ダナ・ファーバーがん研究所で起こった医療事故(’ 94 年)をきっかけに,その機運が高まったとされています.
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