変わりゆくリンパ腫の診断と治療-一般外来での初発症状から最新治療まで リンパ腫の特殊な治療,チーム医療
化学療法のレジメン管理
鈴木 栄
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 薬剤部
キーワード:
抗腫瘍剤
,
腫瘍多剤併用療法
,
薬剤処方
,
リンパ腫
,
チーム医療
,
薬事医療委員会
,
臨床薬学情報システム
,
医療オーダーエントリシステム
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Lymphoma
,
Patient Care Team
,
Pharmacy and Therapeutics Committee
,
Drug Prescriptions
,
Clinical Pharmacy Information Systems
,
Medical Order Entry Systems
pp.1359-1361
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016244784
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がん化学療法を実施するうえで,レジメン管理を行うことは,がん薬物療法の標準化,医療安全の保持,院内業務の効率化にもつながる.抗がん薬の治療効果と安全性を向上させるために投与量の設定や投与間隔,投与スケジュール,投与経路,投与時間,併用薬の順序などを正しく時系列的に記載したレジメン管理が重要である.レジメン管理の目的は,標準的ながん薬物療法の提供や医療安全の向上に寄与することがあげられる.診療科ごとに前投薬を含む支持療法薬や投与経路を把握できるのは薬剤部であり,積極的に関わる業務の一つである.副作用軽減目的で投与される制吐薬や補液・溶解液の選定など,薬剤師が中心となり薬学的知識を大いに活用しながら,レジメン作成に携わっている.
©Nankodo Co., Ltd., 2016