特集 治療継続のためのプロブレムがみえる!みつかる!糖尿病
表層的な「#」から,深堀りプロブレムにアプローチ! #適度な運動ができない
中道 真理子
1
1原土井病院 薬剤部
キーワード:
運動療法
,
血糖降下剤
,
糖尿病
,
リハビリテーション
,
国際生活機能分類
Keyword:
Hypoglycemic Agents
,
Rehabilitation
,
Exercise Therapy
,
Diabetes Mellitus
,
International Classification of Functioning, Disability and Health
pp.2923-2927
発行日 2022年11月5日
Published Date 2022/11/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2023028797
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<Key Points>(1)まず想起したい,よくある本当の原因(=深掘りプロブレム)は?(1)病気を知り,自身の病態を理解する・自らの病気を受け止めて前向きに治療していくことは,思っている以上に難しい.(2)運動ができていない原因を明確に評価する・糖尿病の効果的な薬物療法の継続には,食事療法と運動療法の2つの土台が盤石であることが必要である.・糖尿病は生活習慣病であり,これまでの食事や運動の習慣について正しく確認する必要がある.・体を動かすことが得意な人と不得意な人がいることに留意する.継続的に運動ができていても,運動機能を痛めている場合や効果的でない場合(量が足りない,やり方が誤っているなど)がある.(3)専門的なよき話し相手となる 適切な運動を継続することは簡単ではない.薬剤師が,糖尿病治療中の患者に起こるさまざまな問題についてよき話し相手となる.(2)プロブレムを乗り越えて目指すべき理想の患者像・糖尿病の二大治療である食事療法と運動療法を正しく継続できる.(3)プロブレムとうまく付き合いつつ最低限達成してほしい及第ライン・食事や運動の内容,量を正しく理解し,薬物療法の弊害が出ないようにする.
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