特集 治療継続のためのプロブレムがみえる!みつかる!糖尿病
表層的な「#」から,深堀りプロブレムにアプローチ! #服薬アドヒアランスが低い
篠原 久仁子
1
1薬局恵比寿ファーマシー
キーワード:
血糖降下剤
,
糖尿病
,
インタビュー
,
チーム医療
,
服薬指導
,
薬歴
,
服薬アドヒアランス
,
不要医薬品
,
薬薬連携
Keyword:
Interviews as Topic
,
Hypoglycemic Agents
,
Patient Care Team
,
Diabetes Mellitus
,
Medication Adherence
pp.2898-2905
発行日 2022年11月5日
Published Date 2022/11/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2023028793
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<Key Points>(1)まず想起したい,よくある本当の原因(=深掘りプロブレム)は?・アドヒアランス不良の要因を明確化し,解決のため患者個々にあった服薬支援法を検討する.・要因としては,(1)食前の薬のタイミングのずれによる飲み忘れ,(2)外出時の持参忘れによる飲み忘れ,(3)記憶があいまいなための飲み忘れ,(4)薬の服用方法,注射方法,単位の理解不足,(5)薬の副作用が心配で飲まなかったなどが考えられる.(2)プロブレムを乗り越えて目指すべき理想の患者像・作用発現時間にあわせて,医師が処方した理想の処方内容を効果が最大限に出る細かい服用方法で,自己管理のもと,飲み忘れなく,すべて生活に支障なく,安全に正しく服用できる状態(3)プロブレムとうまく付き合いつつ最低限達成してほしい及第ライン・実際の生活のなかで,飲み忘れの有無や理解度を把握し,服用可能な支援方法や見守り方法を検討し,できるだけ服用回数を減らした安全な用法をチームで提案する.(例:1日3回服用から,デイサービスなどで見守りが可能な昼1回服用,週1回投与のDPP-4阻害薬,週1回GLP-1受容体作動薬注射製剤などへの変更の提案)
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