特集 片頭痛 病態の理解と薬物療法の最前線
片頭痛薬物療法の新たな潮流!新薬の最新エビデンス セロトニン5-HT1F受容体アゴニスト(ditan系薬)
松森 保彦
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1仙台頭痛脳神経クリニック
キーワード:
Calcitonin Gene-Related Peptide
,
悪心
,
血液脳関門
,
めまい
,
前庭神経
,
組織内分布
,
知覚障害
,
中枢神経系
,
疲労
,
分子構造
,
片頭痛
,
Serotonin Receptor Agonists
,
医薬品開発
,
アパシー
,
眠気
,
Serotonin 5-HT1F Receptor
,
Lasmiditan
Keyword:
Blood-Brain Barrier
,
Molecular Structure
,
Vertigo
,
Vestibular Nerve
,
Nausea
,
Migraine Disorders
,
Central Nervous System
,
Calcitonin Gene-Related Peptide
,
Serotonin Receptor Agonists
,
Sleepiness
,
Perceptual Disorders
,
Drug Development
,
Fatigue
,
Tissue Distribution
,
Apathy
,
Serotonin 1F Receptor
,
Lasmiditan
pp.2806-2810
発行日 2021年7月5日
Published Date 2021/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021265891
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<Key Points>◎lasmiditanは初の選択的5-HT1F受容体作動薬であり、海外では成人における片頭痛急性期治療薬として承認されている。◎lasmiditanは血液脳関門を通過し、末梢神経系作用とあわせて中枢神経系作用をもつ。◎トリプタン製剤と比較し、有効量における血管収縮作用がほとんどないため、心血管・脳血管疾患や末梢血管障害の既往がある患者に対しても使用が可能である。◎副作用としては、めまいや知覚異常、傾眠、疲労感、悪心、無気力、重苦感などが報告されている。◎わが国でも臨床治験が行われており、トリプタン製剤をはじめとする従来の急性期治療薬では十分に対応できなかった片頭痛患者への新たな治療選択肢として期待される。
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