特集 Evidence Update 2021 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート! 降圧薬
小原 拓
1
1東北大学病院 薬剤部
キーワード:
危険因子
,
降圧剤
,
呼吸窮迫症候群-急性
,
国際協力
,
妊娠高血圧症候群
,
Folic Acid
,
Evidence-Based Medicine
,
診療ガイドライン
,
文献学
,
COVID-19
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
International Cooperation
,
Folic Acid
,
Respiratory Distress Syndrome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Philology
,
COVID-19
,
Risk Factors
,
Antihypertensive Agents
,
Hypertension, Pregnancy-Induced
pp.29-34
発行日 2021年1月5日
Published Date 2021/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021106219
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<Key Points>◎わが国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に関する後ろ向き調査の結果、レニン-アンジオテンシン系阻害薬の使用と、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染および感染後の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)への進展との間に有意な関連は認められない。◎国際高血圧学会が、低・中所得国における高血圧診療の充実を期待して、最低限実施すべき高血圧診療の推奨(essential recommendation)を明記した『2020 ISH Global Hypertension Practice Guidelines』は、わが国の日常臨床に適用可能な内容も含んでおり、今一度業務を見直す機会となることが期待される。◎妊娠前から妊娠中期までの葉酸の長期(妊娠前4週以上かつ妊娠中期まで16週以上)かつ高用量摂取(800μg/日以上)は、妊婦の妊娠高血圧の発症リスクと関連している可能性がある。
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