特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
産科編 妊娠中期 妊娠高血圧症候群について教えてください
田中 幹二
1
1弘前大学医学部附属病院 周産母子センター
キーワード:
危険因子
,
降圧剤
,
妊娠高血圧症候群
Keyword:
Risk Factors
,
Antihypertensive Agents
,
Hypertension, Pregnancy-Induced
pp.152-155
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088285
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<回答のポイント>1)妊娠高血圧症候群のリスク因子には、初産、35歳以上、高血圧家族歴、腎疾患、糖尿病、肥満などがある。2)母体合併症としては常位胎盤早期剥離、子癇、脳卒中、HELLP症候群、腎機能障害など、また児は胎児発育不全、胎児機能不全などのリスクが高まる。3)早期発見のため妊婦健診をきちんと受診し、血圧と尿検査を受けることが重要である。4)治療には食事療法や降圧薬療法などがあるが、最終的には妊娠終了が必要となる。5)将来的に生活習慣病のリスクが高まることが知られており、定期的なフォローが望まれる。
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