特集 肝障害時の薬物療法 肝機能を考慮したマネジメントの基礎と実践
肝障害を合併する患者の薬物療法マネジメント 血栓塞栓症×肝障害
白根 達彦
1
1東京大学医学部附属病院 薬剤部
キーワード:
Heparin
,
Warfarin
,
肝臓疾患
,
血栓塞栓症
,
抗凝固剤
,
出血
,
静脈瘤
,
心房細動
,
経口投与
,
脳梗塞
,
血小板凝集阻害剤
,
重症度指標
,
服薬管理
,
服薬指導
,
薬物使用禁忌
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Anticoagulants
,
Heparin
,
Varicose Veins
,
Hemorrhage
,
Liver Diseases
,
Severity of Illness Index
,
Administration, Oral
,
Contraindications, Drug
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Thromboembolism
,
Warfarin
,
Brain Infarction
,
Medication Therapy Management
pp.3615-3622
発行日 2020年12月5日
Published Date 2020/12/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021085885
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<Key Points>◎肝障害患者では、出血リスクと血栓リスクが共に増加しており、合併症も含めた総合的な判断のもと、抗血栓療法の必要性を検討する。◎抗血栓薬の薬物動態の特徴は、各薬剤によって異なるため、肝障害の重症度に応じて適切な薬剤を選択する必要がある。◎凝固障害を認める場合、ワルファリンおよびヘパリンの適切な治療目標値(PT-INRおよびAPTT)は不明である。◎肝硬変患者へ抗血小板薬を使用する際には、静脈瘤出血に十分注意する。
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