特集 貧血 最新の薬物治療戦略と実践ポイント
こんなときどうする?プロが教える実践ポイントQ&A! 心不全と腎不全を合併する貧血をいかに治療するか?骨・ミネラル代謝異常もある場合はどうするか?
鶴屋 和彦
1
1奈良県立医科大学 腎臓内科学
キーワード:
慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常
,
心不全
,
造血剤
,
貧血
,
低リン酸血症
,
鉄化合物
,
病勢悪化
,
貧血-鉄欠乏性
,
腎機能障害
,
慢性腎臓病
,
線維芽細胞増殖因子-23
,
CRA症候群
Keyword:
Heart Failure
,
Hypophosphatemia
,
Hematinics
,
Fibroblast Growth Factor-23
,
Disease Progression
,
Anemia, Iron-Deficiency
,
Anemia
,
Chronic Kidney Disease-Mineral and Bone Disorder
,
Iron Compounds
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Renal Insufficiency
pp.3163-3168
発行日 2020年9月5日
Published Date 2020/9/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020378959
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<Key Points>◎心不全、腎不全、貧血は相互に影響し、おのおのが原因かつ結果であるため、この一連の悪循環を断つことが重要である。◎貧血治療は慢性腎臓病(CKD)の進行抑制においても有効性が期待されるが、ヘモグロビン値の目標は正常値を目指さず、11~13g/dLにとどめる。◎鉄欠乏性貧血に対する鉄剤投与は、貧血改善のみならず心不全抑制効果も期待できる。◎CKD患者では血中線維芽細胞増殖因子(FGF)23が上昇し、予後不良因子として注目されているが、貧血との関連性も示唆されている。◎経口鉄剤は血中FGF23を低下させるが、静注鉄剤では血中FGF23を一過性に増加させ低リン血症を引き起こすことがある。
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