特集 表在性皮膚真菌症 治療薬を活用するための基礎と実践総まとめ
経口抗真菌薬の投与前検査と投与中モニタリング・異常発現時の対応 ホスラブコナゾール
常深 祐一郎
1
1埼玉医科大学 皮膚科
キーワード:
Alanine Transaminase
,
Aspartate Aminotransferases
,
肝機能検査
,
投薬計画
,
経口投与
,
爪真菌症
,
Fosravuconazole
Keyword:
Aspartate Aminotransferases
,
Drug Administration Schedule
,
Onychomycosis
,
Liver Function Tests
,
Administration, Oral
,
Alanine Transaminase
pp.2514-2517
発行日 2020年5月5日
Published Date 2020/5/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020252035
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>◎ホスラブコナゾールは内服後速やかに活性体のラブコナゾールに変換される。◎吸収が極めて良好で食事の影響を受けない。◎爪白癬に効果が高く、1日1カプセル、12週間の短期投与である。◎早期よりきれいな爪が現れるため、効果が実感しやすく、高いアドヒアランスが期待できる。◎軽度の肝機能検査値異常がある症例では投与開始できる。◎肝機能検査を行うが、γ-GTP単独上昇の場合は酵素誘導なので、投与継続できる。また、ASTやALTの上昇についても、程度によって投与継続が可能である。◎肝機能検査の時期や結果の解釈についてはアルゴリズムを参考にして、できるだけ投与を継続する。
Copyright© 2020 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.