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報告
初産婦が産痛を乗り切るために作成した「個別体験型学習プログラム」の有用性について
The effectiveness of an "individual experience-type learning program" created to equip primiparas to help women overcome maternity pains
濱野 汐李
1
,
富岡 由美
2
,
福島 富士子
2
Shiori HAMANO
1
,
Yumi TOMIOKA
2
,
Fujiko FUKUSHIMA
2
1東邦大学医療センター大森病院
2東邦大学
1Toho University Omori Medical Center
2Toho University
キーワード:
初産婦
,
産痛
,
個別体験型学習
,
視聴覚教材
,
演習
Keyword:
初産婦
,
産痛
,
個別体験型学習
,
視聴覚教材
,
演習
pp.151-158
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200118
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抄録
【目的】初産婦が産痛を乗り切るために作成した「個別体験型学習プログラム」の有用性を検討する。
【対象と方法】研究期間は、2019年5月〜2019年7月の2か月間であった。関東圏内の大学病院で妊婦健診を受ける初産婦4名を対象に、妊娠32週から計2回、視聴覚教材と演習を取り入れた「個別体験型学習プログラム」を実施し、産後にその有用性についてインタビューを行った。
【結果】産後のインタビューデータより、50のコード、13のサブカテゴリ—、4のカテゴリーに集約された。参加者は、【習得した知識や技術で、自分なりに産痛に対処できた】、【分娩状況を把握しながら出産できた】、【家族や看護者の存在があったから出産を乗り越えられた】、【産痛緩和に特化した視聴覚教材や演習は実践に繋がった】と実感を得ていた。そして、<産痛対処法やいきみ方を習得していたことでお産の時冷静になれた><演習で行った産痛対処法を出産当日に実践して楽になれた><模型で児の娩出を見て、出産時にも児が出てくる場面を想像できた>などの体験が参加者の励みとなり産痛対処行動に繋がっていた。
【結論】視聴覚教材やシミュレーション機器を使用した演習など、五感を多く使った学習をすることで、産痛を乗り切るプログラムとして有用性が示唆された。
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