Japanese
English
報告
妊婦が妊娠中に得る情報源と情報の有効性—妊娠中の体と生活の変化に焦点をあてて
Sources of information available to pregnant woman during pregnancy and the availability of that information: With a focus on physical and lifestyle changes during pregnancy
吉野 英莉花
1
,
渡邊 知佳子
2
Erika YOSHINO
1
,
Chikako WATANABE
2
1東邦大学医療センター大森病院
2東邦大学看護学部
1Toho University Omori Medical Center
2Faculty of Nursing, Toho University
キーワード:
妊婦
,
悩み
,
情報
,
変化
,
有効性
Keyword:
妊婦
,
悩み
,
情報
,
変化
,
有効性
pp.11-20
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200028
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目的
本研究の目的は、妊娠期にある女性が感じている体と生活の変化に関する悩みの種類と、悩みを解決するために利用した情報源とその有効性を明らかにすることである。
対象と方法
妊婦健康診査のため来院した妊娠16週以降の妊婦160名を対象に、妊娠中の体と生活の変化の悩み、悩みの解決のために利用した情報源とその有効性に関する自作の質問紙を個別に配布し、回収した。有効な回答の得られた140名を対象とし、記述統計とχ2検定を行った。
結果
悩みが有る割合は「体の変化」、「生活の変化」共に8割以上と高い。悩みに対する情報取得率は7割程度であった。多い悩みは「つわり」、「食事・体重増加(体重コントロール)」であり、利用した情報源は「雑誌・本」、「妊娠関連サイト」が多く、助産師を利用した人は約4.8%〜6.5%であった。妊婦の中には友人や母親から情報を得ている人が多かったが、それを有効と感じている人は少なかった(p<0.05)。
結論
「つわり」「食事・体重増加(体重コントロール)」に対して効果的な支援が必要であると分かった。「医師」「助産師」からの情報取得率は低いが、情報を有効だと感じる割合が高いことから今後助産師との関わりの機会を増やし、効果的なサポートに繋げていく必要性がある。
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