第12期 生涯学習支援委員会

Report of the 12th Lifelong Learning Support Committee

　生涯学習支援委員会には，老年看護に携わる実践者および教育者が，基礎的，実践的および応用的な知識とスキルを獲得する機会の提供を通して，会員の生涯学習を支援するための事業を行うため，基礎編研修（地域活性化）小委員会，ELNEC-JG運営準備委員会，認知症看護対応力向上研修小委員会の3つの小委員会を設置している．2020年1月に国内で初の新型コロナウイルス感染症（COVID-19：coronavirus disease 2019）が確認されて以来，COVID-19拡大の大きな波を繰り返すなか，2022年度は感染状況をみながら各小委員会が研修の企画・運営を行ってきた．

　基礎編研修（地域活性化）小委員会が企画する基礎編研修は，研修会参加を通じ，高齢者ケアに携わる参加者たちの顔のみえる関係づくり，地域のネットワークづくりも目的としており，各地域の委員が中心となり研修の企画・運営を行っている．2022年度は，中国・四国地区ではオンライン研修として『高齢者の身体拘束予防・解除に向けた取り組み』をテーマに急性期病院と慢性期病院の老人看護専門看護師による取り組みの報告とグループ討議を行った．関西地区はハイブリッド形式での開催に取り組み，『高齢者のフレイルを見逃さない！「栄養」と「食べる」を支えるケア』をテーマに管理栄養士と老人看護専門看護師による講演とグループ討議を行った．ハイブリッド形式ということで会場に集合する受講者の感染対策を行い実施することができた．ハイブリッド形式での研修開催は初めてであり，グループ討議の際，会場の参加者に注意が向いてしまいがちとなり，オンライン参加者への配慮が少し不足していたり，会場内での討議がオンライン参加者に聞き取りにくかったりといった課題が残った．