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巻頭言
雑感:これからの日本老年看護学会に向けて
Thoughts on the Future of the Japan Academy of Gerontological Nursing
正木 治恵
1
Harue Masaki
1
1千葉大学大学院看護学研究院
1Chiba University Graduate School of Nursing
pp.3-4
発行日 2023年1月31日
Published Date 2023/1/31
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2022年7月に日本老年看護学会理事長を拝命した.重責を感じつつ,本学会としてどのようなことに取り組むべきか日々考えをめぐらせているが,現時点ではまとまりのつかない段階であるため,雑感として投稿したい.
8月に第11回認知症医療介護推進会議が開催され,本学会を代表して出席した.発足後10年を迎える本会議は認知症医療・介護に係る20の団体より構成され,年1回の会議とフォーラムが開催されている.会議では構成団体である20の専門団体が認知症施策推進大綱に関わる自団体の活動内容を2分ずつ次々と報告した.すべての団体の報告を終えた後,日本認知症本人ワーキンググループの代表理事が発言を求められた際に「これまでどおり本人(認知症の方)は置いておいて,対応,認知症対策としてやっておられる感じ.共生っていうところに行き着いていない感じに思いました」と手厳しい感想を述べられた.認知症医療介護の専門と謳ってる団体が,認知症施策推進大綱が示している,社会のなかでの「共生」の意識に至っていないのではという指摘である.
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