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巻頭言
日本老年看護学会の「成長期」に向けて
Prospect of “Term of Growth” of the Japan Academy of Gerontological Nursing
正木 治恵
Harue Masaki
pp.4
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
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- Abstract 文献概要
平成22年4月より太田喜久子理事長のもと,新しい役員体制が発足しました.1995年の11月に設立された本学会は,学術学会としての「開花期」を経て15年を経過した今,次なる成長に向け一歩を踏み出しました.その一つに,日本老年学会への加盟があります.日本老年学会は,日本老年医学会,日本老年社会科学会,日本基礎老化学会,日本老年歯科医学会,日本老年精神医学会,日本ケアマネジメント学会がすでに加盟しており,1年おきに合同学会が開催されています.2011年6月には,本学会が加盟して初めての合同学会として第27回日本老年学会総会が東京で開催され,本学会からは中島紀惠子前理事長が第16回日本老年看護学会学術集会長を務めます.
日本の健やかな長寿社会へ向けて,保健医療福祉の各専門家がともに研鑽を図る場が整いました.本学会にとっても,看護学の専門性をいかんなく発揮しながら,老年学体系の一分野として長寿社会の実現に他職種と連携して取り組む土壌ができたといえるでしょう.超高齢社会に突入したわが国に求められるのは,このような学際的な連携による総合力ではないでしょうか.従来の問題解決法では対処できなくなった世の中において,この総合力は新たな方向性や可能性を見出すことに貢献すると思われます.
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