Japanese
English
日本老年看護学会設立20周年記念特集「未来への提言」 日本老年看護学会会員の立場から
老年看護学研究の未来─2015〜2025年の重点課題と思うこと
Future of gerontological nursing research:Priority areas in 2015-2025
山本 則子
1
Noriko Yamamoto
1
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻
1Division of Health Sciences and Nursing, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
pp.46-49
発行日 2015年6月30日
Published Date 2015/6/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
このたび,日本老年看護学会は設立20周年を迎えた.人間でいうなら成人を迎えた節目にあたる.折しも看護系大学院の博士課程が国内で70課程を超えて医学教育課程(80課程)に迫る数となり,看護学の十分な研究活動が実施できる準備状況が整ったということであろう.日本老年看護学会も成熟した1人前の学会として,人間科学の一翼たる看護学の一領域を担う覚悟と高い抱負をもって歩むべきであろう.超高齢社会を迎え社会システムが大きく動いている現在,老年看護学が社会で果たす役割と責務は非常に大きいと思われる.
未来永劫を見すかすことはむずかしい.のちに振り返り評価するためにも,ここでは,今後10年間の老年看護学研究において重点であると思われることを列挙していきたい.老年看護学の同志である会員に向けるとともに,自らの研究活動を振り返り自戒を込めて,書いていきたい.
Copyright © 2015, Japan Academy of Gerontological Nursing All rights reserved.