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日本老年看護学会第15回学術集会特集 教育講演
脳神経科学に基づく認知症の脳活性化リハビリテーション
Brain-activating Rehabilitation for Dementia Based on Brain Science
山口 晴保
1
1群馬大学保健学研究科
pp.10-15
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
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はじめに
老年看護の専門家に,認知症について述べる機会をいただき感謝している.
認知症は生活障害であり,廃用を防ぐことが重要だと日頃から感じている.認知症と診断されたら治療はないという時代から,認知症の病態理解が進んで,リハビリテーション(リハ)が求められる時代になった.「認知症は脳が不可逆的に壊れる病気なので治らない」という古典的な考え方から,「認知症の病変が形成されても,脳には残存能力を伸ばす力(可塑性)がある」という考え方へのパラダイムシフトが必要である.本稿では,①まず認知症の過半数を占めるアルツハイマー病の病態を解説し,②認知症の症状を示し,③認知機能が低下して不安や困難に苛まれている方に求められる脳活性化リハを概説する.
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