日本老年看護学会第14回学術集会特集 シンポジウム「認知症ケアにおける臨床の知」
「認知症ケアにおける臨床の知」のねらい
中島 紀惠子
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1日本看護協会看護教育研究センター
pp.20
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
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- 文献概要
本学術集会のメインテーマ『かかわりへ向う意味の探求〜老い・看護・わたし』を認知症ケアに焦点を当ててより深く学び合いたいと思う.
「老いというのは有機体としての“柔らかい全体”である個人が,緩慢に朽ちていく過程である」(富岡多恵子,“老いと病のちがい”,朝日新聞,1992.8.20,夕刊).富岡氏のリアリティの溢れ出るこの言葉は,社会的には無力な弱者となり切ることで甘えられる老いの世界に強靭に立ち向かう意志をもって自分のエンド・オブ・ライフを生きようとしている老年者へのエールに思える.
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