第9回学術集会インフォメーション・エクスチェンジ報告
「老年看護研究の倫理」:グループ討議のまとめ—参加者たちがもつ老年看護研究を行ううえでの倫理的課題と解決策
湯浅 美千代
1
,
酒井 郁子
2
,
大塚 眞理子
3
1順天堂大学医療看護学部
2千葉大学大学院看護学研究科
3埼玉県立大学保健医療福祉学部
pp.155-162
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
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- 文献概要
はじめに
平成16年11月6日,日本老年看護学会第9回学術集会において,「老年看護研究の倫理」をテーマにインフォメーション・エクスチェンジを開催した.老年看護の領域において研究を進めていくにあたりさまざまな課題がある.特に,倫理的な課題については多くの研究者が悩み,工夫して行っているのではないかと予想し,参加者とともにその問題点や悩みを拾い出し共有したいと考え,このテーマを出した.
このセッションでは,グループをつくり,ブレイン・ストーミング法(以下BS法)を用いて意見を出し合う方法をとった.時間内では意見を出し合うことが中心であったが,参加者それぞれが率直に意見を出し合う中から感じ,考えたことは多かったと思う.ここでは,それらの意見,すなわち集まった参加者たちがもつ老年看護研究を行ううえでの倫理的課題と,そこで話し合われた解決策を整理して提示する.これらは,老年看護領域での研究に携わっている者にとって有用な資料となると考える.
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