特集 自由討議—その必要性と現状
看護倫理に関する事例研究/<付・事例> こんな問題を討議してみよう
柴田 明子
1
1国立公衆衛生院看護科
pp.20-21
発行日 1963年5月1日
Published Date 1963/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904372
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私は,もう昔の古い話になってしまいますが,かつて自分が看護学生として勉強をしていた学生時代の倫理の時間をおもいだします。
私どもの倫理というクラスは,いわゆる看護倫理としてしぼられたものではなく─多分1年生のはじめに基礎看護の中で,一応はふれたのでしょうが,あまり印象にはありません─一般の倫理学として講師も外部から某大学教授が一週一度現われて講義し,取り上げる問題も看護の問題に限らず社会事象一般というごくのんびりしたクラスでした。まとまったものとして私たちはリップスの〔倫理学の根本問題〕を読みましたが,ただ印象深かったのは,ときどき先生が社会問題をクラスにもちこむことでした。
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