看護研修学校同窓会第5回研究セミナー報告・1
グループ討議・Ⅰ 臨床実習とそのあり方
稲荷 茂代
1
,
田中 ひろ子
2
,
岩崎 春美
3
,
上田 和美
4
,
酒井 かをる
5
,
中井 敏子
6
,
鈴木 信子
7
,
吉田 紀代子
8
,
橘 君子
9
1富山県立総合衛生学院
2藤沢市立高等看護学院
3佐渡厚生連看護専門学校
4札幌市立高等看護学院
5慶応大学医学部付属厚生女子学院
6日本看護協会看護研修学校
7東京都立広尾看護専門学校
8神奈川県立看護専門学校
9神奈川県立こども医療センター
pp.666-678
発行日 1979年11月25日
Published Date 1979/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907383
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書くことの難しさ
G 私の勤めている学校の精神科実習は,集中実習だと3週間,講義と併行の実習だと6週間行っています.実習中に看護計画を立てることなどの形式的なことは,あまりこだわらないことにしています.自分の印象に残った場面の単なる記述でもいいし,プロセスレコードにしてもいいし,自分の思いや傾向みたいなものが出るのではないかということで,3つ以上の場面を出し,そのことを記録して,自分が何を考えたかということをまとめるようにしています.1対1で話し合いながらまとめていきます.実際の看護場面でのかかわりは,時間的制約があったりして少ないんです,実際にあったことよりも,自分自身について考えてみる,学生が家に帰った時にそれを吟味してみることに力を注いでいます.
学生は書くことが困難なようです.1週目は書くことの練習のつもりで,2週目からは何を考えたかを聞いていきます.それでも最後まで書けない学生がいます.学生自身が何を求めているか,こちらのやり方によっては,こちらが求めるものを作ってしまうこともあるのではないかと思います.その中で学生はよく見つめながら,自分自身のコントロールが大事なのではないかと考えているようです.
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