Japanese
English
研究ノート
介護負担感をもつ主介護者の「介護に対する見方」に関する研究
A Study on the View of Caregiving by the Primary Caregiver with the Subjective Care Burden
藤田 冬子
1
Fuyuko Fujita
1
1長浜赤十字病院
1Nagahama Red Cross Hospital
キーワード:
介護に対する見方
,
主介護者
,
介護負担感
,
view of caregiving
,
primary caregiver
,
subjective care burden
Keyword:
介護に対する見方
,
主介護者
,
介護負担感
,
view of caregiving
,
primary caregiver
,
subjective care burden
pp.61-69
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究は,介護負担感をもつ要介護高齢者の主介護者が,どのような“介護に対する見方”をもっているかを明らかにすることを目的とした.対象は,介護負担感をもつ要介護高齢者の主介護者6名(妻1名・長男の嫁3名・娘1名・孫娘1名)である.対象とその家族に対し合計18回の家族面接を行った.その面接内容のうち主介護者6名の会話部分を本研究のデータとし,質的帰納的に分析した.その結果,介護負担感をもつ主介護者の“介護に対する見方”には,主介護者自身に向けられたものとして「介護の責任」・「介護の役割遂行」・「介護者への尊重」,高齢者に向けられたものとして「高齢者の安否の懸念」・「高齢者の意思の尊重」という5つの特性がみられた.
また,介護負担感をもつ主介護者の“介護に対する見方”は,主介護者が自分なりの介護役割の果たし方を創りあげていくプロセスにおける,①自分自身にあった満足な介護の場を創造しようとする状態,②介護上の満足な意思決定ができずにいる状態をあらわしていた.
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