Japanese
English
研究ノート
高齢者の排泄介助におけるケアスタッフの腰痛に関する研究—夜間1人で行う排泄介助時の作業姿勢について
Study of Lower Back Pain in Staff Members during Nighttime Incontinence Care in Long-term Care Facilities
正源寺 美穂
1
,
泉 キヨ子
1
,
平松 知子
1
,
天津 栄子
2
Miho Shogenji
1
,
Kiyoko Izumi
1
,
Tomoko Hiramatsu
1
,
Eiko Amatsu
2
1金沢大学医学部保健学科
2石川県立看護大学
1School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Kanazawa University
2Ishikawa Prefectural Nursing University
キーワード:
高齢者施設
,
夜間
,
排泄介助
,
腰痛
,
ケアスタッフ
,
long-term care facilities
,
nighttime
,
incontinence care
,
lower back pain
,
staff members
Keyword:
高齢者施設
,
夜間
,
排泄介助
,
腰痛
,
ケアスタッフ
,
long-term care facilities
,
nighttime
,
incontinence care
,
lower back pain
,
staff members
pp.22-30
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究は,高齢者看護・介護に携わるケアスタッフの夜勤帯の排泄介助における作業姿勢と腰痛発生状況を明らかにすることを目的に行った.対象者は,療養型医療施設と介護老人保健施設に勤務し,業務中の腰痛経験があるケアスタッフ14名であり,夜間1人で行う排泄介助時の作業姿勢や腰痛を表す言動,その場の環境や状況を参加観察した.その内容を質的帰納的に分析した結果,以下の知見を得た.
1.夜勤帯の排泄介助時の作業姿勢として,腰部前傾角度やひねりの程度が異なる11のパターンを見出した.
2.夜勤帯の排泄介助の腰痛発生に至る状況として,7つのカテゴリーを見出した.
3.夜勤帯の排泄介助において生じる腰痛は,痛みの性質が異なる2種類が認められた.
今後はこれらの作業姿勢パターンをより客観的に把握し,腰痛発生状況とともに,腰痛発生との関連を検討する必要性が示唆された.
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