Japanese
English
研究報告
看護学生が捉えた早期体験実習における体験の意味
Meaning of the Experience for Nursing Students in Early Exposure for Nursing Practice
相原 優子
1
,
勝山 貴美子
2
,
渡邉 順子
3
,
神里 みどり
1
,
遠藤 淑美
4
,
樋口 香織
1
,
新實 夕香理
1
,
藤井 徹也
1
,
河津 芳子
1
Yuko AIHARA
1
,
Kimiko KATSUYAMA
2
,
Yoriko WATANABE
3
,
Midori KAMIZATO
1
,
Yoshimi ENDO
4
,
Kaori HIGUCHI
1
,
Yukari NIIMI
1
,
Tetsuya FUJII
1
,
Yoshiko KAWATSU
1
1名古屋大学医学部保健学科
2大阪府立大学看護学部
3聖隷クリストファー大学看護学部
4大阪大学医学部保健学科
1Nagoya University School of Health Sciences Division
2Osaka Prefecture University, School of Nursing
3Seirei Christopher College Department of Nursing
4Osaka University School of Health Sciences Division
キーワード:
看護学生
,
早期体験実習
,
意味
,
Nursing Students
,
Early Exposure
,
Meaning
Keyword:
看護学生
,
早期体験実習
,
意味
,
Nursing Students
,
Early Exposure
,
Meaning
pp.27-35
発行日 2005年12月30日
Published Date 2005/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200246
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
Ⅰ.緒言
医師、看護師を目指す学生の教育におけるearly exposure(早期体験実習)は、主として勉学意欲の向上と動機づけ1)-6)、医師・看護師としての責任の自覚と倫理観の育成7),8)、対象となる人々について知ること5),7)-11)、対象となる人々とのコミュニケーションを体験すること12)、他職種との連携の必要性を知ること9),13)等を目的として、これまでにも多くの報告がなされてきた。そして、このような実習によって、学生たちは、対象となる人々のイメージの変容や具体化1)-3),5),8),10),14)、健康のありがたさや生命の尊さの実感1)、人間の個別性についての気づき2),6),7)、献身的な医療スタッフに対する感動1)、医師・看護師としての責任の再認識4),8)、コミュニケーションの大切さと難しさの実感3),4),6)-8)、看護についてのイメージの形成2),5),6),11)、多職種間の協力関係や活動の場の広さについての気づき6)-9)等、様々な学びを得たことが示されている。
本学看護学専攻でも、開学以来6年間、1年次の秋休みを利用して、学習動機づけをねらいとした早期体験実習を実施してきた。しかし、これまで客観的な評価を行ってこなかったため、この実習での体験が、学生にとってその後どのような意味をもったかは明らかではない。そこで今回、この早期体験実習における体験の意味を学生自身がどのように捉えているかを把握し、今後の看護学教育に生かすことを目的として、学生へのアンケート調査を実施した。本稿はその結果についての報告である。
Copyright © 2005, Japan Society of Nursing and Health Care All rights reserved.