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第4回日本看護医療学会学術集会 特別講演
知識創造経営におけるリーダーシップ
Leadership in Knowledge Creation Management
野中 郁次郎
1
Ikujiro Nonaka
1
1一橋大学大学院
1Hitotsubashi University Graduate School
pp.41-42
発行日 2002年12月25日
Published Date 2002/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200194
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- Abstract 文献概要
「知識」とは何か。これは哲学の最も重要な課題である。伝統的には(知識とは正当化された真なる信念(justified true belief)」であるという共通理解が定着している。さらに知識とは、初めから客観的に与えられたものではなく、我々が主観的に「想い」「夢」「仮説」「問題意識」を持つことから始まり、普遍的・客観的なものであることが要求される。同時に、知識は一人ではできず、人と人との相互作用の中で生み出していくものでもある。
また知識とは、様々な視点を要するものでもある。情報との違いを言及すると、情報は役立つものを部分的にピックアップしていくものであるが、知識は自分の「想い」であるため、バイアスがかかっているかもしれない。そのため、様々な視点・角度によって見え方が違う。よって、知識は自分のものにするのと同時に、真理に近づいていく必要がある。チームにおいては、色々な人々が色々な視点から見ることによって、より真理に接近していくことができる。絶えず個人とチーム・組織が、スパイラルに日々向上させていくことが知識時代のマネージメントのあり方である。
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