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第4回日本看護医療学会学術集会 シンポジウム
看護職は鏡にどのように映っているか:とりまく人々を鏡として
会長挨拶
Mirror for Nursing Profession.: You Want to be A What?
西垣 克
1
Masaru Nishigaki
1
1静岡県立大学看護学部
1School of Nursing University of Shizuoka
pp.43
発行日 2002年12月25日
Published Date 2002/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200195
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- Abstract 文献概要
晴れ間の見えない秋の長雨のような経済状況が続く中で、20世紀に整備され体系づけられてきた近代的な社会保障制度はその理念も含めて崩壊の危機に瀕している。今後21世紀が進む中で、どのように新たな社会保障制度を構築していけるかが最大の課題である。言い知れぬ閉塞感が社会全体を覆い、生きる上で最後の砦とも言うべき社会保障制度の瓦解は、どのようにすれば防ぐことが可能であろうか。医療制度改革といえば、医療費に関わる話題が先行しているが、肝心の医療を担う人々の認識は立ち後れているとの批判がある。さらに、頻発する医療事故の報道から、国民の医療に対する信頼感は急速に失われてきているのである。
しかし、医療の現場では、医療の質の向上、サービスに徹底するなど新たな課題が求められる中で、押し寄せてくる患者を如何にしてこなして行くかに追われているのが現状である。このサービスを提供する側と利用する側の認識の違いは、年々拡大してきており早急に改善する必要がある事柄である。良好な医師-患者関係に象徴される関係を再構築する事が不可避である。
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