第3回日本看護医療学会学術集会 シンポジウム
実践と教育の連携をめざして
看護実践現場が求めている看護職とは
玉利 玲子
1
1藤田保健衛生大学病院
pp.70-71
発行日 2001年12月25日
Published Date 2001/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200175
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実践と教育の真の連携は、現在の異なる信念をもつ両者を無理に協働させようとするのでなく、基本的に教員と臨床の看護職が、信念を同じにできる体制作りが必要ではないでしょうか。
それには、人事の交流や医学教育に学ぶ教育者と実践者が同レベルで協働作業できるシステム作りである。それでは、臨床の看護職は現在の看護の基礎教育をどう捉えているのでしょうか。私は、看護の基礎教育体制が急速に整備され、高学歴化の動きは実践者の自己学習能力を確実に上げていると考えている。すでに過去の経験主体の実践から、経験を積み重ねる毎に専門職に必要な上昇志向が高まり、自己成長に結びついていると感じる職員が増えているからである。しかし、その一方で、医療の高度化、高度の専門分化が看護職に対し、より高い専門知識とケアー技術、指導力を高く求められていることも、又、事実である。
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