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第13回日本看護医療学会学術集会 会長講演
地域と共に歩む看護系大学の創生
Challenging health promotion practices accepted creative devices with both community and school
森田 せつ子
setsuko MORITA
pp.66-68
発行日 2011年12月30日
Published Date 2011/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200067
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1.大学をめぐる環境
大学を取り巻く社会状況が大きく変貌し始めている。1960年代半ばまでの大学は「知の最高学府」であり、一部の知的エリートと少数の富裕階層の子弟だけを教育していればよかった。ところが、わが国の大学進学率は1960年代後半から上昇し続け、現在では同世代の約半数が大学や短大に進学している。こうなると、小・中・高校における教育と同じように、大学教育も社会からのニーズや期待に応えることが必要となってきた。
その流れの中で出てきたのが、大学設置基準大綱の弾力化である。各大学は、創意と工夫で自由に科目等を決められる替わりに、授業シラバスの作成、学生からの授業評価を導入し、自己評価、自己点検に努めるようになった。つまり、「大学生は自立した大人だから、自ら学べばよい」という論理は適用せず、大学は学生の満足度を高めるような授業を提供する必要が生じてきた。
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