特集 戦後30年の公衆衛生と私
大学で公衆衛生を歩みつづけた30年
柳沢 利喜雄
1
1自治医大公衆衛生学
pp.556-557
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205434
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■はじめに--
戦後30年は,医学における公衆衛生時代だったともいえる.それほどわが国の公衆衛生が,この時期に画期的発展をとげた.この輝かしい時代に私は,3つの大学の公衆衛生学教室の創設のお手伝いをやった.群大,千葉大,自治医大がそれである.今その経緯を顧みると,感無量である.
だが,いたずらに過去の思い出に耽りたくない.なぜなら,歴史は過去のためにあるのではなく,ただ未来のためにあるからである.この機に私は,将来の希望を述べる目的で,一応過去を振りかえることにする.
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