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資料
看護における現象学の活用とその動向(その2)
Phenomenological Movement in Japanese nursing (2nd)
栩川 綾子
1
,
黒澤 昌洋
2
,
高橋 照子
2
,
渡邉 智子
3
Ayako TOCHIKAWA
1
,
Masahiro KUROSAWA
2
,
Teruko TAKAHASHI
2
,
Tomoko WATANABE
3
1愛知医科大学看護学部
2西武文理大学看護学部
3福岡県立大学看護学部
1Aichi Medical University College of Nursing
2Bunri University of Hospitality
3Department of Nursing Fukuoka Prefectural University
キーワード:
現象学
,
Phenomenology
Keyword:
現象学
,
Phenomenology
pp.50-61
発行日 2011年6月30日
Published Date 2011/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200057
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はじめに
近年,看護界において現象学への関心が高まり,現象学的研究を使用した研究が多くなってきている.このような中で,筆者らは,2004年「看護における現象学の活用とその動向」において,看護領域において,現象学がどのように導入され活用されているのかの実態を把握することを目的に研究を行った(渡邉ら,2004).この研究の2004年の時点において,現象学的アプローチ・現象学的態度についての理解はほぼできていたといえる.しかし,現象学的アプローチによる研究デザイン・データ収集をしながら,分析過程において,グランデット・セオリーで用いられるカテゴリー・サブカテゴリーに分類とするといった,異なる基盤をもつ研究方法を同時に使う混乱が見られていた.
このような状況から,筆者らは,研究方法について理解を深める必要があると考え,実際に現象学的研究方法を開発したジオルジ(Amedeo P. Giorgi)を招き,2004年・2006年・2009年の3回,現象学的研究方法のワークショップを開催してきた.その参加者らの研究報告が散見されることもあり,2004年の筆者らの報告以降から現在までに,看護領域において,現象学がどのように活用されているのかの実態を改めて把握することを目的に,本研究に取り組んだ.
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