Japanese
English
焦点 看護研究と現象学的アプローチの動向
看護における現象学の活用とその動向
Phenomenological Movement in Japanese Nursing
渡邉 美千代
1
,
渡邉 智子
1
,
高橋 照子
1
Michiyo Watanabe
1
,
Tomoko Watanabe
1
,
Teruko Takahashi
1
1愛知医科大学看護学部
キーワード:
看護研究
,
現象学的研究
Keyword:
看護研究
,
現象学的研究
pp.431-441
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100108
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
現象学が提唱されたのは,20世紀初頭のドイツの哲学者フッサールによってである。日本において現象学が最初に紹介されたのは1911年,哲学者西田幾多郎によると考えられている。また,看護界への導入を試みたのは,早坂泰次郎(「病気と人間―現象学的試論」,大森文子ら編『患者に目を向けよう』所収,医学書院,1966年)だとされている1)。
その後1970年代は,しばらく看護から現象学という言葉が消えたかのようにも思われたが,近年,看護界での関心は高まり,現象学的方法を取り入れた研究が活発に進められている。しかし,看護学への現象学の取り入れ方はさまざまであり,研究者によって解釈も異なっている。そこで,看護領域において,現象学がどのように導入され活用されているのかの実態を把握することを目的に,本研究に取り組んだ。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.