Japanese
English
研究報告
血液透析患者の家族からの具体的な支援内容と食事や水分に関する自己管理行動との関連
Relation Between Concrete Contents of Supports from Family and Self-management Behaviors with Diet and Fluid Restrictions in Patients Receiving Hemodialysis.
岡田 武
1
,
堀 容子
2
,
三河内 憲子
1
,
星野 純子
3
Takeshi OKADA
1
,
Yoko HORI
2
,
Noriko MIKOUCHI
1
,
Junko HOSHINO
3
1日本赤十字豊田看護大学
2名古屋大学医学部保健学科
3椙山女学園大学看護学部
1Japanese Red Cross Toyota College of Nursing
2Nagoya University School of Health Sciences
3Sugiyama Jogakuen University Department of Nursing
キーワード:
血液透析
,
自己管理行動
,
家族からの支援
,
hemodialysis
,
self-management behaviors
,
family supports
Keyword:
血液透析
,
自己管理行動
,
家族からの支援
,
hemodialysis
,
self-management behaviors
,
family supports
pp.21-30
発行日 2011年6月30日
Published Date 2011/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200054
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要旨
目的:血液透析患者の食事や水分に関する自己管理行動に対する家族からの支援の重要性が窺える研究が多くあるが、実践に必要となる具体的なその支援内容は明らかではない。本研究は、血液透析患者における自己管理教育のエビデンスとなる有効な支援内容を明らかにするために、家族からの11項目の具体的な支援内容と食事や水分に関する自己管理行動との関連を明らかにすること、この関連性を年代別、性別に検討することとした。
方法:調査の同意が得られた外来血液透析患者340名を対象に、無記名自記式質問紙調査を行った。分析は、統計的解析を行った。
結果:解析対象は、有効回答の263名(男性170名,女性93名)であった。11項目の家族からの各支援と食事・水分自己管理行動得点との間には有意な正の相関があった。性別、年代別においても同様に有意な正の相関があった。しかし、女性では、「水分や食事管理について信頼してくれること」や「食事・水分管理ができるように経済的に支えてくれること」で相関係数0.219〜0.246と低い相関を示した。
結論:11項目の家族からの具体的な支援は、血液透析患者の食事・水分自己管理行動に関連があることが明らかになった。性別では、男性は11項目の家族からの支援内容、女性は9項目の支援内容が食事・水分自己管理行動と関連が強く、それらの支援に関して家族に協力を求めていくことが必要である。65歳未満の者と65歳以上の者では、11項目の家族からの支援が食事・水分自己管理行動に関連し、11項目の支援内容に関して家族に協力を求めていくことが必要である。
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