短期連載 REBORNの歩みを振り返る 産む人と医療者をつないだ20年間・1【新連載】
REBORN立ち上げから『産院リスト』発行まで
河合 蘭
1
1REBORN
pp.616-620
発行日 2014年7月25日
Published Date 2014/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102858
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欧米の出産ムーブメントに触発されて
私たち「産む人と医療者をつなぐネットワークREBORN」は2013年に20周年を迎えた。REBORNができた1990年代のことを思い出すと,海外の自然出産ムーブメントに出会った時の興奮が昨日のことのようによみがえる。REBORNは,女性たちが,誰かに指図され管理される存在としてではなく,自ら感じ,考え,決められる存在として,生活のなかで愛の行為のひとつとして子どもを産みたいと要求している姿に触発されて始まった。
私が女性側からの「こんなお産がしたい」と求めるムーブメントに触れたのは,出産の取材活動を始めて間もないころだった。ムーブメントの世界的な中心人物である人類学者のシーラ・キッツィンガー女史の来日講演会が最初だった。在日欧米女性の出産準備教育を行なっていた女性が開いたその小さな会に出かけたところ,私は会場で2人の女性と知り合った。
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