Japanese
English
【報告】
ピナツボ噴火災害9年後の保健調査報告—調査結果と復興期の村における課題
A Health Survey after Mt. Pinatubo Eruption Disaster.: Some Subjects-in "Omaya" of the Reconstruction Term.
大西 潤子
1
,
戸澤 薫
2
,
大内田 康子
3
,
小林 あかね
4
,
杉山 清美
5
,
戸田 千賀子
6
,
島谷部 あきこ
7
Junko Onishi
1
,
Kaoru Tozawa
2
,
Yasuko Ohuchida
3
,
Akane Kobayashi
4
,
Kiyomi Sugiyama
5
,
Chikako Toda
6
,
Akiko Toriyabe
7
1日赤武蔵野短期大学
2赤坂インターナショナルクリニック
3都立広尾病院
4元国立国際医療センター
5大野医院
6元飯田市役所
7日大板橋病院
キーワード:
噴火災害
,
復興期
,
保健調査
,
バランガイ・ヘルスワーカー(BHW)
,
Disaster Eruption
,
Recovery Stage
,
Health Survey
,
Barangay Helth Worker
Keyword:
噴火災害
,
復興期
,
保健調査
,
バランガイ・ヘルスワーカー(BHW)
,
Disaster Eruption
,
Recovery Stage
,
Health Survey
,
Barangay Helth Worker
pp.41-51
発行日 2004年10月30日
Published Date 2004/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200406
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はじめに
災害地支援にはまず、その被災地域の実態を知りニードを把握して行動することが有効なことは周知の通りである。しかし地域外からの支援には時間的、経済的・言語的など様々な限界がある。このほど3日間という限られた期間の中で、日本から7人の災害看護研修参加者がフィリピン赤十字社(以下PNRCとする)のスタッフと共に、ピナッボ噴火災害9年後の保健調査をおこなった。調査からは、被災した村の住民が現在暮らす再定住地域を迅速評価し、復興時における地域の衛生や個人の健康状態を把握した。また調査者からその結果を住民に伝え、ともに活動を行ったPNRCからは住民に対して、「問題提起」と「村への提言」を伝える報告会開催の経験をした。
しかし現地で行えたのは限られた時間内の調査と分析であり、住民に伝えたものは調査結果を根拠とした問題点や提言であったかの確信がその場では得にくかった。本稿では、現地で提起した健康に関わる問題点や提言が果たして妥当であったかを確認する目的で、健康調査の情報を帰国後再度検討した結果を報告する。
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