Japanese
English
【巻頭言】
大阪府看護協会の災害看護への取り組み
Approach of Osaka Nursing Association to Disaster Nursing
末原 紀美代
1
Kimiyo Suehara
1
1兵庫医療大学
pp.1
発行日 2009年12月15日
Published Date 2009/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200151
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- Abstract 文献概要
未曾有の阪神・淡路大震災が1995年1月17日5時46分に発生して15年が経とうとしている。街が静かな眠りから覚めようとしている直前に発生した大震災であった。死者は6437名におよび、その内73%は家具や家屋の下敷きによる窒息・圧死であった。日本家屋の特色による大被害をもたらしたのであった。
それまでのわが国は大災害などに関する危機管理は手つかず状態であったといっても過言ではない。大地震は電気、ガス、水道などのライフラインを途絶させ、その機能は失い、主要な交通機関の駅舎や線路は倒壊し、道路は寸断され、人間の社会・個人生活全てが神戸市を中心に壊滅状態となった。このような悲惨で無残な状況を新聞やテレビ、ラジオを通して知り、看護職者として何らかの支援をしなければという後ろからの大きな力を感じていた。大阪府立看護大学(現在は大阪府立大学看護学部:以下、看護大学という)から(社)大阪府看護協会(以下、看護協会という)へ両者が協力・連携し、被災地に向けての支援が検討され、後方支援活動に取り組むことを決定し、大震災後7日目から救援活動を開始した。看護協会は46日間、看護大学は20日間の活動を実践した。
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