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資料
外来で化学療法を受けるサバイバーが治療と社会的役割を調和するための看護支援に関する看護管理者の認識
Nursing Administrators' Perceptions of Nursing Support to Balance the Treatment and Social Roles of Cancer Survivors Receiving Outpatient Chemotherapy
清水 裕子
1
,
藤本 桂子
2
,
菊地 沙織
3
,
吉田 久美子
2
,
京田 亜由美
4
,
神田 清子
2
Hiroko Shimizu
1
,
Keiko Fujimoto
2
,
Saori Kikuchi
3
,
Kumiko Yoshida
2
,
Ayumi Kyota
4
,
Kiyoko Kanda
2
1群馬県立県民健康科学大学看護学部看護学科
2高崎健康福祉大学保健医療学部看護学科
3元群馬大学大学院保健学研究科
4群馬大学大学院保健学研究科
1Gunma Prefectural College of Health Sciences, Department of Nursing, School of Nursing
キーワード:
外来化学療法
,
がんサバイバー
,
社会的役割
,
看護管理者
,
outpatient chemotherapy
,
cancer survivors
,
social roles
,
nursing administrators
Keyword:
外来化学療法
,
がんサバイバー
,
社会的役割
,
看護管理者
,
outpatient chemotherapy
,
cancer survivors
,
social roles
,
nursing administrators
pp.216-222
発行日 2021年12月31日
Published Date 2021/12/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
I.緒言
近年,がん化学療法(以下,化学療法)は外来での施行が主流となり,がんサバイバー(以下,サバイバー)は地域社会での生活が維持できるようになった.それにともない外来化学療法に携わる看護師(以下,外来看護師)は有害事象のマネジメントだけでなく,サバイバーが治療を継続しながら役割遂行を維持できるような援助が求められている.役割遂行は自己概念に密接に関わり 1),外来看護師と看護体制をつくる看護管理者は,サバイバーが治療と社会的役割を調和できるような看護支援の重要な役割を担っている.
一方で,外来看護師は時間的,人員的制約によってサバイバーに対する看護支援が十分にできていないと感じていることが明らかになっている 2)〜5).この要因の1つには,外来看護師の配置基準が1948年に制定された医療法から変わっておらず,入院基本料加算の取得のために病棟への看護師配置が優先されることがあげられる.さらに,外来化学療法は一定の基準を満たせば診療報酬加算が認められるため,治療環境やシステムが十分に整わないまま治療が行われている 6)ことも,外来看護師がサバイバーに必要な看護支援ができていないと感じる一因になっていると考えられる.この時間的,人員的制約は,個々の看護師では解決できない課題であり,看護管理者の認識がサバイバーの治療と社会的役割を調和するための看護支援の在り方に影響する.しかしながら,先行研究では看護管理者の認識は明らかにされていない.
そこで本研究では,外来で化学療法を受けるサバイバーが,治療と社会的役割を調和するための看護支援に関する看護管理者の認識について明らかにする.
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