Japanese
English
資料
オピオイド治療中に生じるがん性疼痛の日内変化の実態
Daily Changes of Cancer Pain in Patients Receiving Opioid Therapy
久保田 祐子
1
,
川口 寛介
2,3
,
佐藤 和佳子
1
Yuko Kubota
1
,
Kansuke Kawaguchi
2,3
,
Wakako Satoh
1
1山形大学医学部看護学科
2富山県立大学看護学部
3前山形大学医学部看護学科
1Nursing Department, Yamagata University Hospital
キーワード:
がん性疼痛
,
日内変化
,
オピオイド治療
,
年齢
,
Cancer Pain
,
Daily Change
,
Opioid Therapy
,
Age
Keyword:
がん性疼痛
,
日内変化
,
オピオイド治療
,
年齢
,
Cancer Pain
,
Daily Change
,
Opioid Therapy
,
Age
pp.168-174
発行日 2021年12月31日
Published Date 2021/12/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
I.緒言
がん性疼痛は進行がん患者の64%に認められ 1),がん患者にとって最も辛い症状のひとつである.がん性疼痛は持続痛と突出痛に分類され 2),いずれも薬物療法が第一選択とされている 2).持続痛には,長時間作用性オピオイドが基本投与(base dose)され,定時内服を行い,血中濃度を一定に調整する.一方,突出痛には,オピオイドの速放性製剤のレスキュー(rescue dose)が用いられる.突然起きる突出痛に対して,レスキュー薬を早期に適正に使用することが重要である 3).
先行研究では,看護における疼痛管理の必要性が示されている 4)〜6).しかしながら,効果的なレスキュー薬の使用方法を検討するにあたり,患者の日常生活に合わせた疼痛の変化を追った研究はなされていない.本研究の目的は,がん性疼痛の日内変化の実態を明らかにし,がん患者の疼痛管理における新たな基礎データを提供することである.
Copyright © 2021, Japanese Society of Cancer Nursing All rights reserved.