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研究報告 平成13〜15年度日本がん看護学会教育研究活動委員会報告
乳がん看護認定看護師の必要性に関する調査研究
The Necessity of Certifying Breast Care Nurses in Japan: A Nursing Survey
徳世 良重
1
,
射場 典子
2
,
遠藤 恵美子
3
,
田村 恵子
4
,
渡辺 孝子
5
,
小島 操子
6
Yoshie Tokuse
1
,
Noriko Iba
2
,
Emiko Endo
3
,
Keiko Tamura
4
,
Takako Watanabe
5
,
Misako Kojima
6
1埼玉県立循環器・呼吸器病センター
2聖路加看護大学
3宮崎県立看護大学
4淀川キリスト教病院
5国際医療福祉大学
6大阪府立看護大学
1Saitama Cardiovascular and Respiratory Center
2St. Luke's College of Nursing
3Miyazaki Prefectural Nursing University
4Yodogawa Christian Hospital
5International University of Health and Welfare
6Osaka Prefecture College of Nursing
pp.62-68
発行日 2004年12月25日
Published Date 2004/12/25
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
乳がんは2000(平成12)年から女性の悪性新生物の第1位を占めるようになった.年代別にみると,社会においても家庭においても多様な役割を担っている40歳代の罹患率が最も高いことから,乳がんの増加が家庭や社会に及ぼす影響は大きいと考えられている.
乳がんは比較的治癒率が高いがんである一方,10年を経過しても再発することがあり,長期間にわたって経過観察を必要とするという特徴を有している.さらに,近年の診断・治療の進歩から,乳がん患者はがん告知後短期間のうちに,多様な治療法の中から自分に適した治療法を選択・決定しなければならないという状況に置かれる.このような現状を反映してか,乳がんの早期発見から乳がん患者とその家族を長期間にわたって支援する幅広い役割を果たす認定看護師を求める声が,乳がん患者とその家族および乳がんの医療に携わっている医療者白身から,本学会に寄せられた.
そこで本研究は,乳がん看護および乳がん看護領域における認定看護師の必要性について看護師がどのように認識しているのかを明らかにするとともに,その関連要因を探索することを目的とし,調査研究を行った.
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