日本看護科学学会研究活動委員会 平成7年度パネルディスカッション
尺度・測定用具開発のプロセス,および日本版作成(日本語訳)の手順
岡谷 恵子
1
,
河口 てる子
2
1日本看護協会 看護研修学校
2大阪大学医学部保健学科
pp.21-27
発行日 1996年6月11日
Published Date 1996/6/11
- 販売していません
- 文献概要
- 参考文献
- サイト内被引用
日本看護科学学会平成5~7年度研究活動委員会では,平成7(1995)年度の活動として,研究討論会に加えて,尺度・測定用具の作成・修正に関するパネルディスカッションを東京医科歯科大学(7月28日)を会場にして開催いたしました.最近増加しつつある尺度を使った研究の充実のため,信頼性と妥当性のある尺度を作成する必要があるとの判断から,尺度の作成過程に必要な検討についての教育講演およびディスカッションを計画した訳です.
このパネルディスカッションでは,看護尺度の開発や修正版・日本版(日本語訳)の作成プロセス・手順について,実際の尺度研究経験を持つ2名のパネラーにより発表が行なわれました.講師の岡谷氏は,自身で開発された尺度のプロセスを中心に話され,また河口氏は,アメリカで開発された尺度の日本版作成の手順を,やはり自身での経験に基づいて話されました.その後の質問・討議では,尺度作成時に発生する問題や困難さに対して,実際面での質問が多くでて活発な討議が行なわれました.このパネルディスカッションでは,看護研究者や大学院生の尺度研究に対する関心の高さがうかがわれ,成功裏に終了しました.
Copyright © 1996, Japan Academy of Nursing Science. All rights reserved.