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第25回日本看護科学学会学術集会 市民フォーラム
いのちを看まもる
Guarding Life
遠藤 順子
1
,
川島 みどり
2
1NPO法人円ブリオ基金センター
2日本赤十字看護大学
pp.85-87
発行日 2006年3月20日
Published Date 2006/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
いのちに向き合う看護
―生命を尊ぶ心を育む感性,納得のゆく終末期の看護
看護は,人間の一生の中での四大イベント「生・病・老・死」の,いずれの局面においても直接深く関わる職業である.新しい生命の誕生をともに喜び,生命の危機的状況に対する集中ケアや,愛する人との離別を悲しむ家族に寄り添い….そうしたことを通じて生命の尊さを実感し,生命の危うさ,もろさ,そして強さを知る機会が誰よりも多くある.一方,職業的な対応が,そうした個々の場面に出会う人びととの感情のズレを生じる場合が少なくないことも,謙虚に認める必要があろう.そうした問題意識をもちつつ臨んだ会場は,通常の学術集会とは異なるたたずまい.丸テーブルを覆う真っ白なクロスの上に活けられた美しい花を挟んで対談者は向き合う.司会者も進行係も存在しないので,話題の途切れないように,そしてテーマに外れないように進めなければとの緊張が,明るい照明でさらに増幅された感じであった.雪交じりの雨の中を,開場前から駆けつけて下さった市民の参加者200余名を含み,500席はほぼ満席.「いのち」に対する関心の高さをひしひしと感じながらマイクを握った.
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