国民の生命と生活を守る看護からの政策提言のあり方

Exploring Optimal Ways of Making Policy Suggestions from a Nursing Perspective to Protect People's Lives

　本日は，私が看護政策に携わってまいりました中での経験や考えを皆様と共有できればと思ってお引き受けいたしました．講演の機会をいただき，たいへん光栄に存じます．

　「国民の生命と生活を守る看護」ということから最初に思うことは，3月11日の大震災，大津波そして原発事故で，多くの命が失われ，生活基盤が根こそぎなくなってしまった東北地方の人々のことである．今も苦難の日々を送っている被災者への支援活動を通して，看護の力が社会的に注目を浴びているという時期でもあり，看護からの政策提言はたいへん重要になっている．