日本看護診断学会第15回学術大会報告 アセスメント能力を高める看護診断
【シンポジウム・1】
看護過程におけるアセスメントのピットホール
黒田 裕子
1
Yuko Kuroda
1
1北里大学看護学部
1Kitasato University School of Nursing
pp.51-52
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100312
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看護過程のなかで,アセスメントはとりわけ重要である.本シンポジウムのテーマは,「看護過程におけるアセスメントのピットホール」である.ピットホール(pitfall)とは,隠れた危険,わな,間違いやすい落とし穴という意味である.アセスメントとは,看護過程の段階では情報収集のあとに位置づけられ,看護の対象者に関して得られた多様な情報を解釈し,判断し,推理することである.しかし,得られた情報だけでは援助を要する患者現象に対する適切な看護師の行動には結びつかない.どのような援助が必要とされているのか,それを客観的に科学的に追究していくことが看護師にとって重要なことであるといえよう.
このアセスメント,つまり,情報から解釈すること,情報から判断すること,情報から推理することに,どのような落とし穴が潜んでいるのか,ということを,このシンポジウムでは“討議のねらい”とした.この討議のために,4名のシンポジストの方々に話題を提供していただいた.
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