Japanese
English
【その他】
看護師の便秘に対するケア選択の実態―診断指標,原因・関連因子,ケア選択の分析を通して
Intervention Focused on Constipation in Nurses: Based on the Analysis of Defining Characteristics, Etiology, Related Factors, and Determination of Intervention
市川 香史
1
,
大島 弓子
2
,
門井 貴子
3
Kafumi Ichikawa
1
,
Yumiko Oshima
2
,
Takako Kadoi
3
1三重県立看護大学
2神奈川県立保健福祉大学
3愛知県立看護大学
1Mie Prefectural College of Nursing
2Kanagawa University of Human Services
3Aichi Prefectural College of Nursing & Health
キーワード:
便秘
,
診断指標
,
関連因子
,
ケア選択
,
看護師
Keyword:
便秘
,
診断指標
,
関連因子
,
ケア選択
,
看護師
pp.28-37
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100272
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
排泄は人間にとって不可欠な欲求であり,なかでも便秘は必ず出合う問題である.看護師が便秘と診断し,その原因をアセスメントし,ケアを選択するという一連の診断プロセスの実態を明らかにすることが本研究の目的である.看護師369名に,便秘の患者に出会った際のケアについて質問紙調査を行った結果,以下のことが明らかになった.看護師は便秘と判断する際に,「排便回数の減少」や「本人の訴え」を診断指標としており,「長期臥床」や「環境の変化」「運動不足」などを関連因子として考えていた.ケアは「プルゼニド内服」など,薬物を選択する人が多かった.また,原因・関連因子の「長期臥床」「運動不足」「食事量が少ない」とケア選択との関連を分析した結果,どの原因・関連因子に対しても下剤内服が行われていた.これらより,便秘に対するケアの選択は,便秘の原因・関連因子に必ずしも合致していない現状があることが示唆された.
Copyright © 2008, Japan Society of Nursing Diagnosis. All rights reserved.